こんにちは、あにまです。
PSYCHO-PASS サイコパス 3期も4話が終わり、折り返しを迎えてしまいました。寂しい!
半分終わったと思えないくらい謎は残ったままですが、前任監視官死亡事故が殺人事件かもしれないという新しいネタが投下されました。
いやほんと、あと4話でほんとに終わるんでしょうか?
終わって欲しくないので、伸びるのとか、2クール目発表とかは大歓迎なんですが。
ヘルメット事件からのつながりや、スプーキーブーギーやタリスマンを思い出させる話など、また復習しなければならないネタが次々出てくるので、今週もまたサイコパスを見る週末になりそうです。
実は復習サボっているというあなた、そろそろちゃんと見直しておかないと後悔するのでは?
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PSYCHO-PASS サイコパス 3 4話 あらすじ(ネタバレ含む)
放送前に各話の見どころを制作スタッフが解説!
【PSYCHO-PASS サイコパス 3/制作スタッフ見どころポイント】「第4話」
4話の注目ポイントは“静と動”。
色々なアクションがてんこもりのカッコいいシーンと、しっとり見せる会話シーン。どちらも詰め込んだ振り幅のある話数になっています! pic.twitter.com/pdbc81B0JF— PSYCHO-PASS サイコパス 公式 (@psychopass_tv) November 14, 2019
サイコパスシリーズを初めて見る方は1期からの復習をまずお勧めします。見る順番と全体の概要を知りたい方はこちらの記事へどうぞ。
(詳細なあらすじは追ってアップします)
PSYCHO-PASS サイコパス 3期 4話 コロッセオの政争 考察
『PSYCHO-PASS サイコパス 3』
#04 コロッセオの政争https://t.co/ic7Uc4Zfj7#pp_anime pic.twitter.com/1dzeOO23y3— PSYCHO-PASS サイコパス 公式 (@psychopass_tv) 2019年11月15日
今回4話のサブタイトルが「コロッセオの政争」でした。
コロッセオとは
古代ローマ帝国時代の巨大な円形闘技で、そこでは剣闘士や猛獣を戦わせ、大観衆は熱狂したという場所です。
すり鉢状になった観覧席は1階には皇帝、2階には市民が座り、3階は立ち見席だったということで、位のあるものはより近くで戦いのスリルを味わい楽しんでいたということになります。
3話から続いた東京都知事選挙にまつわる事件は、疑問や謎を残しながらもいったんは結末を迎えました。
都知事選に勝ったのは、アイドル政治家の小宮カリナで、これはビフロストの規定路線の範疇。さらに言うなら、勝ち方もビフロストの意思にかなう結果となったのでした。
また、3話から少しずつ明らかになってきた1係の監視官二人と、おっさん執行官2人(廿六木と入江)の過去の話が、入江についてはさらにヒントが出てきました。
そして4話での新情報は、1係も霜月も触れたがらなかった「前任監視官が死んだという事故の件」についてのものでした。
そこで、今回4話の考察は、次の4点に絞って考えていきたいと思います。
- 東京都知事選の顛末
- ビフロストの狙いとラウンドロビンの仕組み
- 入江と廃棄区画
- 前任監視官死亡事故
一つずつ、順番に行きますね。
東京都知事選の顛末
まず3話からの都知事選の顛末をおさらいします。
小宮カリナとマカリナ 人格代理AIを受け入れた民衆
「PSYCHO-PASS サイコパス 3」旧一係メンバーラストの六合塚も先週放送の#03で登場し#04では現一係と一緒に捜査に入っていきます。色んなアクションが入ってますが個人的には後半あたりの対決に注目です。六合塚が灼や入江たちと絡んでいるのは新鮮です? (IGもりひろ) #PP_anime https://t.co/KuIvwlMbLq
— Production I.G (@ProductionIG) November 14, 2019
選挙は小宮カリナが勝利、シビュラもそれを認めてカリナは都知事に決まり、一方の薬師寺候補は犯罪係数補正もなくなり、公安局預かりになることに。
セイレーン対ヘラクレスは、セイレーンの勝利となりました。
古い時代のコロッセオの闘いは、身分の低いものと猛獣の闘いを皇帝や庶民が見物していたのですが、今回のコロッセオの政争は、神話の登場人物同士の戦いで、ヘラクレスが敗れるという結末なのは、何か裏があるとしか思えないのですが。
今期のサイコパス、素直に見れないんですよね、何かあるに違いないって目を凝らして疑って見る癖がついちゃって。
程度が過ぎると良くないですね、エンタメとして素直に楽しむ姿勢も忘れないようにしないと。
起こった事件を整理すると、
- 小宮陣営の土谷博士の死亡は、事故で終わり(でいいの?)
- 薬師寺陣営のリー秘書は榎宮の手下による殺害、これを指示したのは小宮陣営ではなくコングレスマン(具体的には静火?)
- 公開討論会襲撃も榎宮の手下によるもの、指示したのはコングレスマン(の誰?)
榎宮は隠しカードとして切られましたが、誰が切ったのかは明らかになっていません。
この辺は、次の項目で考察していきます(ので読んでね!)。
当初リードしていた小宮候補は、リー秘書殺害事件の後には支持率を下げ、公開討論会で全身ホロを暴かれたのにもかかわらず、結果的に選挙に勝っています。
よく考えるとおかしくないですか?
公開討論会では薬師寺候補だって殴られてるし、襲撃された被害者という点では二人とも同等です。
ホロで世間を欺いていた分、小宮カリナは支持率を下げてもおかしくないですか?
あれ、なんで彼女勝ったの?て思いません?
途中で代銀と莢子が世論操作にインベスト・ベットしていましたが、世論操作が機能したから?
大衆はホロなんて気にしない、カリナがいいという判断をしたわけ?
なんか雑じゃない?
この事案には、あえて見せてない部分がまだある気がします(疑いすぎ?)。
カリナはまだこのあとも出てきそうだし、実は〜って後でタネあかしがありそうじゃないですか?
ビフロストの場面を思い出してみます。
この選挙事案では、ビフロストの意思は「小宮カリナが勝つこと」でした。
「優先候補、小宮カリナ」ってラウンドロビンもはっきり言ってましたしね。
さらに「勝ち方」が重要で、
代理人格AIが民衆の認知を得て、シビュラも無視できない状況を作って勝つ
細かいことは気にしないのね、と志恩さんが半ば呆れ顔で言ってましたが、大衆はマカリナを容認した(もしくはスルーした)、つまり最適化された話法と声のトーンによってマス・コントロールされた自分たちを良しとしてる、ってことですよね。
一般人には許されていない全身ホロを公開討論会の場で暴かれても、カリナは勝ったわけですから、まさにビフロストの意思通りですよね。
こんなに人生のすべてをシビュラに委ねている社会なのに選挙という制度が残ってるのが、すごく不思議だったんですが、やっぱり意味があるんですよね、これ。
ほとんど自分の頭で考えることを放棄した人ばかりの社会で、選挙権って意味あるのかな?
と疑問だったのですが、あえて選挙を残すことで民衆には自分で考えて何かを判断している、決めているのだという満足感や全能感を感じる機会を残していたんじゃないですかね。
だけどビフロストは、そのシビュラがあえて残した人の判断能力もコントロール下に置こうとして、それに成功しています。
ただでさえ人生のほぼ全てをシビュラという第三者に委ねて生きている人たちが、唯一(?)自分の意思で選択したように思える投票という意思表示の機会も、コントロールしてくれてオッケーって民衆は意思表示したことになりますよね?
楽をしたい脳の希望に最大限に沿ってる、とかだけでは済まないレベルの話じゃないですか?
裁判制度はなくなっているのに、選挙は残してあったってことを描いているのは意図があってのことに違いないと思うのです。
まだわからないことはいっぱいありますけど。
ビフロストの狙いとラウンドロビンの仕組み
ラウンドロビンとゲームの仕組みも少しずつ分かってきたような気がします。
インスペクターの立場
まずインスペクターは、コングレスマンがゲーム内でカード(手札)として切るある種の道具として使われているのは間違いなさそうです。
インスペクターにも報酬がないと動かないので、金銭的報酬(榎宮が逃げる時に金塊やら宝石やらを詰め込んだスーツケース持ってた)と、インスペクターの序列が上がるというポジション的な報酬があるのでしょう。
ミッションをこなしただけでもらえる報酬なのか、活動がカードを切ったコングレスマンの有利に働いて初めてもらえるものなのか、その辺はまだよくわかりません。
代銀が静火に
どのカード(手札)で生活しているのか?
と聞いていたことから、コングレスマンにはお気に入り、使い易いインスペクターがいるような気がします。
そして莢子は梓澤がお気に入りのような?
でも違う意味かもしれません。まだちょっとよくわからない。
コングレスマンがどのインスペクターを使えるのか、というあたりもまだよくわかりませんが、
早いうちに莢子(きょうこ)さんに榎宮を抑えられた
という代銀(しろがね)の言葉から、この都知事選の議案で榎宮を使ったのは静火、それを抑えた梓澤(あずさわ)は莢子さんの手札だったんじゃないかなと思うのです。
前回負けたので今度は勝ちたい莢子、榎宮が嫌いな梓澤、お互いの利害も一致してそうだし。
ビフロストの狙い、目的
第10785議案、すなわち都知事選の議案開始の時に代銀は
ビフオストにとって大きな分かれ目になる
と言っていました。
この都知事選で小宮カリナが勝ち、代理人格AIが民衆の認知を得て勝つことでシビュラも無視できない状況を作る、という意図通りに選挙は終わったことから、ビフロストは一つ大きなターニングポイントを有利に超えることができたと考えていいと思います。
ゲームの途中で、莢子はシビュラに存在を知られることになるリスクを避けたがっていましたが、選挙後には「シビュラも無視できない状況」と言っていたので、代理人格AIが民衆の認知を得てしまえばシビュラに存在を知られても十分対抗でき、存在を知られても構わないということなんでしょうかね。
ビフロストが日本の中でどのような位置づけにあるのか、まだよくわからないのですが、公安局やシビュラと同じ志向でないことだけは確かなようです。
でも真正面から敵対するものかどうか、はまだなんとも言えないですね。
コングレスマンたちの発言が断片的すぎて、真意や主語さえも曖昧で解釈が色々出来すぎちゃいます。
連勝分を吐き出した、という莢子の発言でさえ、誰が吐き出したのかはっきりしません。
静火はまだ新入りなので、連勝は不可能だから、吐き出したのは、おそらく莢子だと思うのですが、セリフとしてあえてぼかしているみたいですよね。細かいこと気にしすぎかもしれませんが、拾っていくのは楽しくもあります。今期ちょっと多すぎですが。
ビフロストがシビュラとラウンドロビンをどう位置付けているのかも、まだ全然わからないんですよね。
ビフロストは人的組織のようなので、システムであるラウンドロビンとシビュラを使い分けたり、ってこともありうるのかな、なんていう考えもよぎったりします。
4話で折り返しの時点では、この件に関するヒントはまだ半分も出てない気がしますね。
OPに出てくる敵らしき人物もまだ半分ぐらい登場してないですしね。
1期や2期と違って、誰と誰が闘っているのかが3期は見えないので、謎解き要素がとても複雑です。楽しいけど泣きそう。
入江と廃棄区画
[PSYCHO-PASS|3]4話も放送日でした。
見てくださった皆様、ありがとうございました。最後までよろしくお願いします。。。? pic.twitter.com/KgC5DtiJsr
— 塩谷直義 (@n_shiotani) November 14, 2019
3話で入江が茗荷谷の廃棄区画にいた時期があること、入江はあの場所と人を愛していて、そこを守るために執行官になったらしい、ということがなんとなくわかっていました。
入江がいた当時、後輩だったらしい大石は、榎宮の右腕のポジションまで上っていて、廃棄地区を出て執行官になった入江のことは当時からよく思っていなかったんだなという雰囲気でした。
今回の4話で、小宮・薬師寺二人の候補の公開討論会襲撃の現場指揮を取っていたのは大石で、入江とは因縁の対決といった形でしたが、その時の二人の会話からわかったことが、まさかの朱ちゃんの残した遺産についてのヒント。
大石が
廃棄区画の情報網を常守って奴に提供し始めた頃からおかしくなった
と口にしたことで、公安局はある意味わざと放置されていた廃棄区画に対して何らかの対策を取ろうとしていたことがわかります。
廃棄区画を潰されるぐらいなら、情報提供に協力して、廃棄区画を守る道を探ろうとしたのでしょうね、入江は。
でも大石にはその行動は、公安局の犬になった、裏切り者と映ったのでしょう、そう思うのは自然なことだと思います。
シビュラは自分たちを人間扱いしない元凶であり、公安局はシビュラの手先なんだから当然ですよね。
そうすると大石の3話での
あんたは昔と何も変わっちゃいない
と入江に吐き捨てるように言った言葉も、わからないでもないなって気もします。
とすると、入江は直接顔を合わせたことはないけど、間接的に朱ちゃんを知ってることになりますね。そしてその情報網(仕事)を引き継いだ霜月に拾われ、執行官になった。
具体的に何がきっかけで執行官になったのか、すごく気になります。
入江の口ぶりから、霜月にはとても恩を感じているような匂いがプンプンします。
スピンオフ1本、入江と霜月でできそうです!
塩谷監督、きっと作ってくれるでしょう、もう着手済みだと嬉しいですね。
前任監視官死亡事故
最後の前任監視官の死亡「事故」について考察していきます。
前任監視官死亡事故の概要
3話で雛河が
こんなに事故にこだわるなら、例の事故も調べてくれないかな
と口にしたのを如月が
あれは霜月係長が捜査を打ち切ったでしょ
と話題に触れたがらなかった、前任監視官の事故の件、1話からそんな事故があったらしいと誰かが匂わせると、別の誰かがその話題を遮る、という形で「なんだか触れてはいけない話題」の印象を植え付けられた感じがあったのですが、おぼろげな概要がようやくわかりました。
- 事故であって事故ではない
- 監視官1人が死亡、もう一人は施設送り
- 施設送りになった監視官は「あれは殺人だ」とずっと言っている(らしい)
そして「キツネに噛まれた」というキーワード。
この内容が、廿六木が灼に2枚の名刺(梓澤と榎宮)を差し出した時と、細呂木局長と霜月との会話の中の言葉からわかりました。
3期の主人公が発表された時からずっと「2人の新人監視官がバディを組む」っておかしいなと思っていたのです。
1期も2期も、新人監視官は1人で先輩の監視官がいました。
いきなり二人とも新人ってイレギュラーだなと思ったのは、これが理由だったのですね。
1係はいきなり二人の監視官を同時に失ってしまい、監視官の補充が喫緊(きっきん)の課題だった。
なので、霜月と朱ちゃんが推薦した灼と炯が急遽着任した、ということでしょう。
常守朱監視官の「例の事件」とは別物
これがわかったとき、ツイッター上では「誰かが死んで、朱ちゃんが施設送りになったのか」というツイートが幾つか見られましたが、この二つは別の事件だと思うのです。
というのは2つ理由があって、
- 1係メンバーが二つの事件・事故について話すときの呼び方が違う
- 時系列的に合わない
からです。
1つ目については、如月たちは朱ちゃんの事件のことを「例の事件」と呼んでいましたが、前任監視官の件は一貫して「事故」と呼んでいるんですよね。明らかに別物と認識しています。
それに朱ちゃんの事件は2年前とわかっていますが、前任監視官が死亡したのが仮に2年前だとすると、1係には2年も監視官がいなかったことになります。
霜月が仮に兼任したとしても1人で執行官4名を束ねて現場に出ることは効率も悪いし、まして執行官だけで1係を回していたとはとうてい考えられません。
なので、2人の監視官の事故は比較的近い過去、数週間からせいぜい半年の間のことだと思います。
というわけで、この二つの事案は別物であり、前任監視官の「事故」は明らかにビフロストが絡んでいるものと考えられます。
これは、細呂木局長と霜月の会話からもそんな雰囲気が現れており、霜月は2年前の灼の父親と炯の兄の事件を知っていてなおかつ、二人を組ませたのだろうと思います。
あの二人をうまく使いたまえ
必ずキツネをかり出します、どんな犠牲を払っても
この言葉から、霜月の「キツネ」に対する執念のようなものを感じます。
そして局長がキツネを認識していることから、シビュラと公安局はビフロストの何かをつかんでいると考えていいと思います。
もしかしたら、外務省もここは情報共有しているのかもしれないですね、いや、ぜひ共有しててほしい。
ここまでの考察(OP/EDに仕込まれた要素など、1話、2話、3話まで)の考察もあります、ぜひ合わせてどうぞ!
まとめ
考察のポイントだけ、まとめます。
- 前任監視官の事故は、朱ちゃんの件とは別件
- 朱ちゃん(公安局)は廃棄区画とのつながりを作っていた
- ビフロストとラウンドロビンはまだまだわからないことだらけ
全8話とわかっているので、4話は折り返しに違い何のですが、残り4話で回収しきれる気が全くしませんね。
むしろ、1期や2期を死ぬほど見直せ、と言われているような気さえしてきます。サイコパスって壮大な叙事詩になりつつあります。Amazonプライムビデオ(公式サイト)とFODプレミアム(公式サイト)フル稼働でついていきます!